異邦人になってみた~~上海生活写真ブログ

中国上海市在住です。もう10年を超えました。休日は星空(天の川)撮影やポートレート撮影等、連休時はカメラを持って中国各地を旅行してます。最近は内モンゴル自治区によく行っています。

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4月でも寒すぎる内モンゴルの草原で星空・横寝た天の川アーチ

2021-0417,18 内モンゴル自治区

前置きがとても長い今回の内モンゴルの記事ですが、今回ようやく目的の星空天の川撮影について書きます。
前回までの記事はこちらになります。

www.sonnagaya.com


夕食を食べて、宿に戻りました。部屋に入ると暖かかったです。でも今日の夜ダウン一枚じゃ無理ですね。用意していたフィルパワー850のダウンを着ます。
この日はフィルパワー750と850のダウン2着を着込みました。

天の川が出る00:40分ぐらいまで、休憩ですが、私は西側にあるオリオンが取れないかちょっと試してみました。
実は月があって天の川中心が出る前に月が沈むような感じです。
タイムテーブルはこの様になっています。
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やっぱ月があると無理ですね。ちょうど西の薄い天の川。。肉眼では見えていますが、月が明るすぎて写真で取るのは私にはちょっと無理でした。

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なんか方法ないんですかね。ちなみに月が沈むと同時に西の天の川も沈みます。


夕方に仕掛けたNikonZ5を回収し、逆方向(天の川が出る方向)に設定し直します。やっぱ街灯が光ってますね。。。ちょっと残念です。
ここでいったん部屋に戻って、休憩にします。風はほぼ止んでますが、ちょっと寒さが半端ないです。

寒すぎ!

天の川撮影開始

コーヒーを飲んで寝ないようにしましたが、一応0:00ぐらいに目覚ましをセットして、まったりしていました。
気づいたら目覚ましがなってましたwww。今日は朝早くからずっと動いてますからね。流石に疲れていたのでしょうね。
でも本番はここからです。0時過ぎ、外に出ると友人はもう外に出ていました。天の川の中心は出ていませんが、東側、先に真ん中のほうがもう出ていますね。
この時期のここはこういう出方をするようですね。ということは。。蠍座方向を見てみると、なんか明るい、あの光は何だ?そうとう遠くにある光害、毎回思うのですが、あの光のせいで写真が難しくなってます。
ちょっと時間が早すぎですね
今回はカメラが4台あるのでいろいろな撮影を試せたら良いと思います。
途中画角がごっちゃになってしまうかもしれないので、先に書いておきます。
SONY α7R4 Laowa 4mmF2.8
SONY α7s2 FE20mmG or FE35mmGM
NIKON Z5 FE24mmGM

円周魚眼

この日はα7R4に新調したLAOWAの4mm円周魚眼をつけて撮って見ることにしました。レンズは真上に向けます。カメラを真上に向けて固定って結構難しいですね。
インターバル撮影にして、これは放置します。
この後もう一度部屋に戻りました。

下の写真は後から確認したときの写真です。この時点ではここまで出ていません

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Laowa4mm,円周魚眼で撮影した天の川

最後にタイムラプスにしようと思ってます。

ついに夏の天の川が全貌を表す

再び外に出ると、

内モンゴル草原の天の川,20mmG


圧巻の星空です。上の写真はもう出てますが、この時点では中心が出ていません。この時期の内モンゴルでは腹の方から先に出るようですね。

この時期は横に天の川が出ます。
時間が立つと立って行くんですが、これが撮影できるのは2月から5月ぐらいまでですかね。20mmレンズなら縦にしなくてもパノラマ取れちゃったりします。
これが夏になると夜になるともう結構な高さになります。
さすがは内モンゴル。下の方でも星の光が?数がものすごいです。360度全て星です。この空です。この日は星の軌跡を撮るつもりはありません。天の川撮影だけにしようと思います。
ちなみに内モンゴルの北の空は北極星が40度ぐらいあって高いのでカシオペアと北斗七星両方同時に見えます。
この時期しか見られないこの横に広がった天の川、顔を上にあげなくても見れる感じとても好きです。この時期を逃すと天の川はすぐに立ってしまいますからね。

パノラマ撮影20mm

1時過ぎぐらい再び外に出ます。今日は雲もないのでパノラマ撮影をしてみることにしました。使用するカメラはα7S2です。
最初は20mm縦で12枚、蠍座から、北極星辺りまでを20度刻みで撮影していきます。パノラマ用雲台をつけているので角度決めは楽です。20mmはソフトフィルタを使っています。
実際は上の写真ですが、天の川ちょっと低すぎますね。
しばらくすると、羊の集団ががやってきます。ちょっとビビりました。なんで私の前に来るんだwwしかも懐中電灯を当てると目が光って結構怖いですね。
その場で集団で眠りだしました。何だコイツラ。。。

少し高く上がってからもう一度パノラマを撮影しました。

内モンゴル草原の天の川,α7S2,20mmG×12枚
内モンゴル草原の天の川(パノラマ),α7S2,20mmG×12枚

パノラマ撮影35mm

羊が来たので場所を変えます。そして今度は35mmのレンズに付け替えました。

内モンゴル草原の天の川,α7S2,35mmGM×13枚
内モンゴル草原の天の川(パノラマ),α7S2,35mmGM×13枚

24mm縦で12枚、蠍座から、北極星辺りまでを今度は15度刻みで撮影していきます。35mmなので2段必要かなと思いましたが、一段で一番上にあるベガまで入っているので2段にする必要はないかなという感じですね。
20mmはソフトフィルター付、35mmはソフトフィルターなしで撮影しています。
パノラマにすると、24mmと35mmあんま変わりませんね。ただ、一枚一枚だと天の川の大きさは結構違います。

時間は2:30ぐらい、あまりにも星空が綺麗だったので、部屋に戻ってしまった友人にWechatで星出てるから見てみてと話しました。
彼はしばらくして出てきましたが、あまりにも寒いのでまたすぐに入っていきました。
私の方は寒さでブルブルと膝が震えています。歩くとまあ少し回復しましたが、やっぱ寒いですね。
パノラマは後からじゃないと成功したかわからないのがちょっとあれですが、とりあえず多めに2段ぐらいまで撮って満足しました。

タイムラプス撮影

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内モンゴルシラムレン草原の天の川

こっからは夜明けまでタイムラプス撮影と行きます。
この日は4時10分で夜が終了です。最初に設定しておいた円周魚眼がどうなっているかを確認。。ずっとインターバル撮影しているので、もうカメラの電池がありませんね。電池交換をします。
続いてはパノラマを撮影していたα7S2の方こちらは露出固定でタイムラプス撮影をします。多分電池が持たないのでモバイルバッテリーから電源をとります。
屋根に登ってNIKONZ5の撮影方向方向を変更します。南側から東側へ。。。11mm魚眼に付け替え両方撮影したかったのですが、ここで失念していました。
マニュアルレンズはTechartのアダプタを付けた際にシャッターが切れない問題があります。。。。。
使えないじゃん。。。。
仕方ないので24mmのまま向きを変えました。

タイムラプス動画は最後の記事でUPしようと思います。(編集が追いついていません)
部屋に戻ってそういえばEOS6Dを使ってないなと思い部屋の外から残り少ない時間撮影をしてみることにしますが。。。

EOS6D,内モンゴル草原の天の川
一眼レフのF4レンズのピント合わせ。。。めっちゃ難しい。。というか星が全くわかりません。F2.8レンズだとそうでもなかった気がするんですが。。。
あとから見てみるとやっぱ最近のカメラよりノイズ多めですかね。
4時になると。。。とうとう太陽電池の街灯が消えます。。4時に消えるのか。。夜はあと10分です。
とにかく何でも良いから近くの壁にピントを合わせて撮影しました。
ついでにファーウェイスマホでも撮影しますが、色々やっている間に夜が終了してしまいました。なので空がもう青いですね。
ファーウェイP40Pro,内モンゴル草原,天の川,星空撮影

ということでこの日の撮影終了です。
ブルーアワー(5:10分)に入ってしばらくしてからNikonZ5以外を引き上げに行きます。
部屋に戻って露出固定のα7S2の写真を見てみましたが、案の定途中から真っ白でした。
日の出は5:50分ですが、まあ日の出を見る必要もないかと思いそのまま寝ることにします。


この日は久しぶりに満天の天の川を見ました。光害地帯があるのは残念ですが、やっぱ星空って素敵です。
内モンゴルのフフホトの北周辺の草原(シラムレン、ウランチャップ、獅子王旗)はやはりフフホトの光害がどこにあるか、どこまで届くのか?これが問題になりますね。
シラムレンの場合は南東がフフホト、夏になれば南から出るので光害はそれほど影響しません。。無いに越したことは良いのですけどね。
ちなみにフフホトの南側には草原らしい草原が無いそうです。