異邦人になってみた~~上海生活写真ブログ

中国上海市在住です。もう10年を超えました。休日は星空(天の川)撮影やポートレート撮影等、連休時はカメラを持って中国各地を旅行してます。最近は内モンゴル自治区によく行っています。

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天の川撮影にはやはりレンズは明るければ明るいほどよい

2020-4-7

先日上海で天の川撮影をした話をしました。

www.sonnagaya.com

その時のタイムラプスとポートレート動画です
https://youtu.be/qevh1zJRSPU

この時の条件を分析といいましょうか振り返ってみます。私は星空撮影に使用するレンズは明るければ明るいほどよいと思っています。
今回私の撮影した中で一番映りが良いと思われた設定がISO:2500,露出20s,F1.4です。

この設定F値が開放1.4なんですよね。絞ったら隅のコマフレアが収まるとか色々ありますが、周辺どうのこうのよりもまず、


「天の川が写ってくれないとそれ以降を語ることができない。」



ということがあります。条件の良いところ、例えば肉眼で天の川が白く見える場所なんかはもっと優しい条件でもきれいな天の川が撮影できます。まあ目で見えているんですからね。
それほど条件が良くない場所、例えば私はよく町中で撮影することもあります。なのでまず意識することは


「白飛びしない領域でギリギリまで露出を上げる」


というのが重要かと思っています。
特定の街頭の強い光なら少しぐらいとんでも良いかなと思っていたりもします。
その後下げれるところを下げて品質を確保するといいましょうか、なるべく後からレタッチしやすい露出にするのが良いかなと思っています。
今回は24mmの焦点距離なのでこの設定で露出時間は500の法則では20.8sが星を点でとどめておける限界シャッタースピードとなります。
で20sは限界です。実際拡大しなければもう少しいけます。多分30秒とかでも余りわかりません。
そして今回のレンズ開放がF1.4です。これ以上は明るくできません。
なので、設定を触れるところが、もうISOしか無いです。
ISOを上げると、まあ最近のカメラは6400でも問題ないと言われますが、一枚写真で強調することを考えるとちょっとノイズが厳しいと思います。
何枚も重ねるのであれば6400でも問題ないかもしれません。今回の場合はこの設定でヒストグラムが右によってますので、今回はこれくらいが限界かなと思います。
人によっては明るすぎると思われるかもしれませんけどね。

ISO1250と2500を比べると結構明るさが違いますね。

そして今回のこの設定(ISO2500,F1.4)ですが、パット見何でもないようですが、結構厳しい選択です。
上記でも述べましたが、20sが限界露出時間だとすれば、同じ明るさを保ちたい場合、もし開放F2のレンズであればISOを5000に、開放F2.8のレンズだとISOを10000にする必要があります。
F2.8だとISO10000です。これ正直ってきつい気がします。なのでF2.8のレンズは物足りないと思ってしまいます。

以下図は今回の基準をもとに色々設定を変えてみた図です。

 F   SS   ISO 
1.2 10 2500
1.4 10 5000
1.4 20 2500
1.4 30 1665
2 20 5000
2 40 2500
2 31 3200
2.8 20 10000
2.8 51 6400
4 102 6400


もちろん赤道儀使って、数枚重ねたりして素晴らしい写真を撮影される方にとっては、露出時間は相当稼げるわけで、更に数枚重ねてノイズも消すので、レンズのF値はそれほど重要ではなくなります。
しっかり絞って一番解像するF値で撮影すればよいわけです。解像が良い、周辺が良いレンズを思う存分使用できます。まあその分ちょっと行ってちょっと撮影してこようというわけには行きませんけどね。
ということで、一枚撮りで天の川を撮影する場合、レンズは明るければ明るいほどよいという持論でした。


余談ですが、私がISO2000始まりにしているのはα7S2の頃からの癖です。というのもこのカメラ、1600から一旦ノイズが下がって2000~6400ぐらいまでが1600と同じノイズとなります。
Read Noise in DNs versus ISO Setting

でも今回はα7R4を使用してますのでこれには当てはまらないんですけどね。。。