星を点で撮影するのは簡単ですが、沢山星が出ていないとインパクトが無いですよね。
上海の空は夜も明るいので星だけ撮影するとなんだかな~って感じになります。
そこで星の軌跡を撮影してみることにします。
オリンパスOMD-EM1Mark2(OMD-EM5Mark2)のライブコンポジット(比較合成)を使えば、
比較的明るい上海でも簡単に星の軌跡が撮れるんじゃないかと思い試してみました。
撮影条件は星がいくつか見えていればよいのではないでしょうか???
普通のカメラで撮影する場合
星の軌跡を撮影する方法はいくつかあります。一枚写真を撮るのはISOを落としてシャッター開けっぱなしというやり方ですが、
これだと明るいライトや建物があるとその部分が速攻で白飛びしてしまいます。
そのため通常のカメラであれば30秒程度露出した写真を50枚とか使ってソフトで合成する方法が一般的のようですが、
オリンパスのライブコンポジット機能を使えばバルブと同じような感じでこれを比較合成でやってくれます。
超カンタンです。難しい、めんどくさい事は何もありません。。
星をグルグルさせれる場所選び
星をグルグルさせるには北の空を撮影する必要があります。
北で上海らしい場所を撮影したい場合。。。中々良い場所がありません。というのも背の高いビルが多すぎだからです。
ベランダ付きの北が見えるホテルに泊まるとか。。。それだと多分。。。高いですね。。
ライブコンポジットの設定
オリンパスのライブコンポジットを使い上海で星の軌跡を撮る方法を書いていきます。
私はEM5Mmark2とEM1Mmark2両方持っているんですが、どちらでも同じだと思います。
どうでもよいですが、この2台、メニューが全然違うんですけど。。。同じメーカーとは思えませんww
今回はEM1Mmark2を使用しています。
カメラのライブコンポジット設定ですが、私はとりあえず以下のようにします。
露出時間:4秒
ISO:200
ホワイトバランス(色温度)は少し低め(4000k)蛍光灯ぐらいにした方が良い気がします。
実際の撮影ですが、まずマニュアルフォーカスにします。
シャッタースピードをLIVECOMPにします。
ピントの合わせ方ですがLVブースト2を使って、モニタを明るくしてから、キーピングを使って明るい星にピントを合わせます。
レンズは明るい方が良いのですが、ライブコンポジットでは露出補正が表示されるので、少しマイナスになるようにすると良いと思います。
(※露出を自由に設定できるのがMモードです。露出補正は表示されるだけで変更できません。変更するにはレンズのF、SS、ISOを変える必要があります)
これだけで後はシャッターボタンを押すだけです。シャッターを一度押すとベースの一枚が撮影され、もう一度シャッターを押すと撮影開始になります。
そこから20分~30分放置、自分で満足する絵になったところでシャッターをもう一度押して終了です。
20~30分待つのは結構しんどいです。その間三脚に触れたり、動かしたりしないように気を付けながら暇をつぶします。
撮影中1分ぐらい経過して、モニタを確認して、明るすぎる場合は微調整し、やり直しましょう。
微調整が必要
シャッターを押してしばらくすると画面が明るくなっていきますが、建物や街頭が明るすぎて白飛びする場合はISOを下げるか、露出時間を短くするしかありません。
私は最初からISOを200にしているので露出時間を下げるしかないという事で短くしましょう
この辺は環境によって変わると思います。1分ほど経過して建物がまだ暗いという場合は、ISOを少し上げてもよいかもしれません。
また星が全く映らないようであればISOを上げるか露出時間を長くする必要があります。
上海では星が見えるほど空が澄んでいる日、且つ夜空に雲の無いは少ないので、なかなか機会がありませんでしたが、
この方法だともしかしたら夜景の中に星の軌跡をも入れることができるかもしれませんね。
星の軌跡を撮る時、ライブコンポジットはとても便利ですね。
難しい事はあまりないのでぜひ試してみてください。
ライブコンポジットの問題点。
便利なライブコンポジットですが、一つだけ問題があります。やり直しや後からのフォローが効かないという点です。
星を取る際に少しでも雲や邪魔な光が入ると、そのせいで写真が台無しになってしまうことがあります。自力で軌跡を作る場合は邪魔なフレームを抜いて作ることができるのですが、それができません。
そこだけは注意しましょう・・・・と言っても注意していても同しようもないことでもありますが。。。。