ポートレート撮影時、どうやって撮ったら被写体が浮き出てくれるのかを考えてみました。
なんでこんなことを考えるようになったのかと言うと、ある人が35mmでとったがめっちゃ浮き上がっていたからです。
条件が揃えば35mmとかでも被写体が浮き上がって見える写真が取れるのだなとわかりました。
ということでまずボケに関して調べてみます。と言っても専門的なことを書くわけではありませんww
ポートレート撮影における被写体までの距離と背景距離のボケ量を調べてみました。
ボケ量は望遠になるほど多くなるといいますが、理論値を確認してみます。
計算式は以下のページを参考にさせてもらいました。
analogstd.com
被写体までの距離を1mに固定したときのボケ
フルサイズ85mmのF1.4、50mmのF1.4、M43は42.5mm(35mm換算85mm)F1.2で計算します。
被写体までの距離は1m固定として、背景までの距離を横軸としています。
グラフから見ると背景までの距離が遠いほどボケ量も多くなっていきます。
また一定の距離でボケ量はあまり変化がなくなります。まあこのボケ量という数値自体は絶対値ではないので、実際どう違うのかはわかりませんが。。。
作成したグラフを見るとフルサイズ85mmのF1.4は圧倒的なボケですね。
勝負にならないのでルサイズ85mmはF2.4にしてみました。
M43は言われているように、フルサイズの2段絞ったボケ値とほぼ同じになるようです。
これ焦点距離が50mmと85mmじゃ映る範囲が全然違うんですよね。
縦側が50mmで72cm、85mmで42cm写ります。85mmは結構狭いですね。
ボケ量は被写体に近寄ると多くなりますが、被写体の全身が入る画角で考えるとどうなんでしょう。
焦点距離別に全身が入る距離でのボケ
まずは画角により全身が入る距離が違うのでそれを調べます。
センサーの縦サイズ縦は以下になります。
FULL 36
APS 23.5 1.527659574
M43 17.3 2.075144509
そしてこのページから180cmの人が縦(フルサイズ縦36mm)に入る距離を調べてみます。
https://cweb.canon.jp/bctv/quick-calc/
85mm=6.4m
50mm=3.8m
となります。
50と85だと2.6m違いますね。
85mmだと6.4mmも離れないと全身が入りません。
ボケ量は被写体に近寄ると多くなりますが、画角を合わせると焦点距離が長い85mmは不利になってしまいますね。
これに対して先程のようにしてボケの量を計算します。
85mmF1.4は圧倒的ですね。85mmのF値を2.4にしてみます。
それから作ったグラフがこうなります。
被写体までの距離は50mm=3.8m,85mm=6.4mです。
横軸は背景までの距離。
縦軸はボケ量。
こうしてみるとこの3つではあまり代り映えしないようにも思えます。この数値のさがどの程度のボケの差を指すのかがいまいちつかめないので、あれですが、フルサイズ50mmは背景までの距離が短い場合では一番ボケが大きくて、背景が離れていくと、だんだん追いつかれていきます。
背景までが、100mm以内の場合はM43を上回ってますが、背景までの距離が長ければ長いほどフルサイズ50mmF1.4とのボケ量が変わらなくなっていく感じです。
論理的なものは出ましたが、実際に確認してみたいのですが。。。。実は。。。。
85mmも42.5mmも50mmも持ってない
という落ちになってます。
まとめになってませんが。。。。。
今回わかったのは被写体と背景の距離がない場合は焦点距離によってボケの差はあまりない。
被写体と背景はできるだけ距離を開けたほうが良いということだけです。最低でも10m位あると良い感じになるんでしょうかね?
ちなみに135mmだと上の条件で全身入れるのに10.2mm離れないといけない計算になります。
ボケればボケるほどよいというわけでもないですし、自分の好きなボケの感じもありますし、撮影場所の制限もあると思います。
何より何も考えず撮影したほうが、その場では楽しいかもしれませんね。