内モンゴル旅行の続きです。
昼食を食べ終わっていよいよ草原に向かいます。
今回向かう先の草原、希拉穆仁(シラムレン)草原まではフフホト市内から車で2から3時間ぐらいかかります。
途中(阴山山脉)陰山山脈という山を越えていきます。
陰山山脈 Yin Mountains
陰山山脈は中国大陸を横断するように連なっているようです。
昔はこの山に沿って万里の長城が建てられたそうです。
万里の長城はもともとは騎馬民族(匈奴)の侵入を防ぐために作られた壁です。
昔の騎馬民族は機動力があり、とても強かったようです。
そのため中国の歴代王朝は苦労したようです。
今は山に登ると万里の長城の瓦礫や、基礎が見れるとのことです。
北京の万里の長城(八达岭)は明時代のもので割と新しく、こっちの瓦礫のほうが本当の万里の長城だと。。。。
でも瓦礫を見てもね。。。
そういえば以前行った銀川と内モンゴル阿拉善盟(アルシャー盟)の万里の長城もただの土壁だったけど。。。
往路の写真
復路の写真。最初の写真と空の色が全然違います。
山を突っ切るように進みますがこの当たりの山に背の高い木は全然ないように感じました。
草原の丘みたいな感じの山です。
水っ気が全然ありません。
内モンゴルとモンゴル
ガイドさんは内モンゴルと、モンゴルが分裂した話をしてくれました。
モンゴルも元々は中国の一部と考えられていたようです、
モンゴルを狙ったロシアがモンゴルを独立させたようですが、
最初、中国は認めないと言っていたようですが、
中国内戦時?に、毛沢東がロシアと話をして認めたようです。
したがって国民党はいまだに認めてないとか。。。
まあ難しい話は置いておきます。
向日葵畑
途中ひまわり畑がありました。道の両側は一面のひまわり畑です。
この辺りはひまわりの産地でもあるようです。また蜂蜜も作っているようです。
蜜蜂がたくさんいます。
ここに停車して、写真を撮ります。
草原について
観光シーズン
内モンゴルの夏は短く観光シーズンは7~9月で終了だそうです。
この夏の間だけ観光業が盛んになるそうです。
それ以降は草は枯れて、10月になると雪も降るそうです。
北の方の草原だともっと観光シーズンは短いということです。
現在の草原の住民
今草原は農区と牧区とに分かれていて遊牧民たちは遊牧をしていないということです。
農地化したせい?遊牧させると、砂漠化していくそうです。
固定放牧しているだけで、実質、遊牧民はいないということになります。
シラムレン草原
シラムレン草原は面積1000平方公里,人口200多万だそうです。
フフホトから北に向かい、内蒙古达尔罕茂明安联合旗东南部にあります。
陰山山脈を越えると景色はだんだん草原ぽくなってきます。
オボ(敖包)OBOO
áobāo【敖包】は蒙古语を感じにしたもので、「脑包」、「鄂博」とも書くようです。
中国語の意味に直すと"堆子"、(うず高く積まれたもの)と言うことです。
草原の中の丘には敖包というものがたくさん建てられています。
石を奇麗に積み上げてあるだけですが、たくさんの风马旗(タルチョー)が巻きついてます。
タルチョーはチベットの祈祷旗ですが、ここ内モンゴルにもあります。
この辺りの人たちはチベット仏教を信仰しているようです。
何のためにあるか作られたかと言うと、元々と草原には目印になるものがなかったので方向が分かりません。
方向を簡単にわかるようにこの「敖包」が作られたそうです。それから発展して祭壇にもなっていったようです。
パオ(蒙古包)
草原の住民の住居と言えばのパオ(中国語では包「バオ」)ですが、簡単に言うとテントです。
草原のいたるところにみられますが、
現在地元の人でパオ(包)に住んでいる人はほとんどいないということです。
まあ遊牧していないのですから、固定住居でも問題ありませんね。
建てられたパオはほとんど観光用のホテルだそうです。
空には雲が多くなってきました。やはりここまで来ると、
霞んだ感じは和らいできました。山が黄砂を関止めているのでしょうかね?
草原を進み、脇道にそれ、荒野を走りようやくホテルにつきました。
草原の中の村のようになっていて、柵で囲まれています。
歓迎の儀式を受けますが、白酒の回し飲みです。
写真を撮られました。これきっと後で販売するんだろうな。。。
空は晴れていますが、少し雨が降ってきます。
かなり大粒の雨です。当たると少し痛い感じです。
雲も増えてきてちょっと心配ですが、どうやらスコールのようです。
すぐに止むということみたいです。実際雨はすぐ止みました。
雨が降ったのできっと明日は奇麗な景色が見れると。。こんなちょっとでいいのかww
そしてチェックインして部屋に向かいます。
部屋に向かう途中この村の説明を受けます。 食堂、売店、トイレ、キャンプファイアー場の説明を受けます。
食堂とキャンプファイアー場
パオのホテル
正確な場所ですが、希拉穆仁孙氏草原旅游中心(住所:内蒙古自治区包头市达尔罕茂明安联合旗)という場所です。
パオの中はこんな感じ
私が想像したのと違いました。ズラーと並ぶコンクリート製のパオ。。。。
私は最初ドラマに出てくるような感じの建物を想像していて、
結構過酷な感じかと思っていましたが、
ベッドとエアコン、風呂、テレビ、窓には網戸も付いています。
なんだ。。。これなら一階建の普通の住居と変わらないジャン。。普通のホテルより高級なんじゃないかと思ったり。
入ってみるとそれなりに雰囲気は出ています。
私は一人で参加なのでパオは一人1パオです。ツインのベッドでした。
夏季しか使わないホテルなので、エアコンや水回りのチェックをしてくれとのことでした。
とりあえずは問題ありませんでした。給湯器も問題なく動作します。
アメニティはお粗末です。タオルもありません。
自分の部屋の位置はにはパオ集落の一番はしっこで、
南側が草原なのでこれは星撮影には良いかもしれません。
トリップアドバイザー(猫途鹰)で探してみましたが、この場所は見つかりませんでした。イメージ的に一番近いのがこれですかね?
希拉穆仁草原天鹅湖度假村
天鹅湖度假村は住所が呼和浩特市武川县北郊天鹅湖度假村ですが、希拉穆仁孙氏草原旅游中心よりもさらに奥地です。
外観や中はほぼ同じ作りです。わかりませんが、これアップしている写真が間違っている可能性もあるのかな???
本格的なパオもあるにはある。
中には本格的なパオもある様で、革のパオで豆電球一個だけの物もあるそうです。
これに泊まると夜は虫との格闘だそうです。
本格的なパオは夏は暑くて冬は寒いそうです。この日は満室になっているようで、
泊まっている人もいるようです。
この日の観光客はこの村だけで700人だと言っていました。。
食堂も2回に分けて使用されるようです。
「パオに泊まる」
これが目的の一つでもありましたが、残念だったのかこれでよかったのか。。。
これだったらもう自分一人でも来れたんじゃないかと。。思ってしまいます。
部屋の外からの眺めはこんな感じです。
つづく