詩書中華という番組が东方卫视でやっていました。
どういう番組かというと、
詩(漢詩)というのでしょうか?簡単に言うと、これの知識を競い合う番組です。
こういう番組を見ていると自分の知っている中国語やその知識なんて、なんか上辺だけの言葉のように感じてしまいます。
ここに出てくる人たちはみな専門家ではなく好きでやっている人のようですが、中には小さい子供もいます。
(専門家は審査員)
とにかくものすごいですね。記憶力と知識に感心します。また、この人たちの普通語の発音。。とても綺麗です。
放送は东方卫视の土曜夜22:00からですが、爱奇艺でも見ることができます。
私は今回たまたま見たのですが、テレビでの決勝大会はまだのようです。決勝大会進出のための予選が行われていました。
1回戦、まずは選ばれた二人一組が、キーワードの入った詩を一句づつ答えます。
例えば「月」がキーワードだと
1.日月之行
2.若出其中
のように一人一句づつ答えて合っていれば正解というものです。
上の詩は曹操の「观沧海」という詩の一部だそうですが、長い文章の中のほんの一小節です。
こうやって時間内に何個答えることができるかを競います。
まず前座?である親子が出てきましたが、子供はまだ小さいです。
しかしこの子供滅茶凄いです。そしてその母も。。。
母親がものすごい教育をしているのでしょうかね?10数問回答しました。。。
その後、専門家にサインをもらう子供が、専門家に書き順が違うと指摘したり。。。
まさに「后生可畏」ですね。
チャイナドレスの姉妹、この姉妹の本業はチャイナドレスの製造販売だそうです。
服の名前を詩から取ってつけているようです。
そして対戦ですが、4チームがランダムで選ばれ、それぞれ1回戦を行って、一番多く答えられたチームから順位づけられ、
2回戦で1位VS4位、2位VS3位が対決します。
一回戦はキーワードによって詩が多かったり少なかったりしますね。
2回戦は速押しです。
これだと覚えるだけではなくちゃんと意味を理解していないとだめですね。
李凭箜篌引という詩の以下の部分の内容についてです。
篌引(kōnghóu)というのは古代の楽器で、琴のようなものだそうです。
女娲炼石补天处,石破天惊逗秋雨
意味ですが、こうなるそうです。
女娲(nǚwā)= 神話中の女帝名
炼石补天(liànshí bǔtiān)= 太古の女媧氏が五色の石を練って崩れた天を修繕したことをいう伝説.
石破天惊(shí pò tiān jīng)= 奇想天外であること
女娲が箜篌の音色を聞いて、魅了され、自分の持ち場(天修復中)を忘れていしまった。
その結果、思いがけず雨が振った。ということですが、
この中に「逗」という言葉がありますが、箜篌の音楽の強大な魅力と珍しい光景がしっかりと連想されるそうです。
そして専門家曰く
女娲炼石补天の精神は中国の女性の坚韧不拔を表現していると。。
そして困難な場面でも立ち上がる勇気があるという事が隠れているようです。
坚韧不拔(jiān rèn bù bá)=どこまでも耐え抜く.
こんな神話の世界の話からどうやってそこまでつなげるのかはわかりませんが、少なくともこの番組、
成語や難しい言葉ががめっちゃたくさん出てきます。
こういう番組を見ると私もまだまだだなと考えさせられます。
そして私ではここまでになることは到底できませんが、見ているだけでもうちょっと勉強する気になります。
最近日本のテレビを見ていませんが、くだらないバラエティ番組ばかりやらず、中国に負けず、こういう感じの番組をやってほしいですね。
そして日本の国ももっと教育に力を入れるべきではないでしょうか?中国に抜かれちゃいますよ。
私はそういう危機感を少し感じています。