SSDを購入する時1GB一秒で転送できるとか、そういうのを売りにしているものがありますが、どう考えてもそこまで早くないなと思っていました。
M1MACは外部のUSBハードディスクの速度が遅いということも言われています。ということで実際に速度を試してみます。
速度が出ないなら出ないなりの外部ディスクの選び方があるのではないかと思いますので考察していきたいと思います。
WindowsPCで試す
まずは会社のWindowsPC、USB 2.0、USB 3.1 Gen1で確認します。PCのポートは以下
1 USB 2.0×1
2 USB 3.1 Gen1(1ポートはPowerShare対応)
480Mbps(USB 2.0)と5Gbps(USB 3.1 Gen1)それぞれ大体USBの性能近くまででています。
USB 2.0はちょっと遅すぎですね。
MAC(M1)
私がとりあえず試せるWindows環境でははここまでしかポートが無いので、この後はMACで試します。2019 M1 MacのUSBはすべてThunderbolt4ということでポートがボトルネックとなることは無いと思います。スペック表には以下のように書いてあります。
3つのThunderbolt 4(USB-C)ポートで以下に対応:
充電
DisplayPort
Thunderbolt 4(最大40Gb/s)
USB 4(最大40G)
ただし、Thanderbolt3のWIKIには転送速度40 Gbpsは映像用の帯域とデータ用の帯域の合計値であり、データ転送に利用できる帯域は22 Gbpsまでとなる。
なのでデータ転送20Gbps(USB3.2Gen2)ととそれほど変わらないのかと思ってます。
USB3.2Gen2
まずは普通ののSSDサムスンのT7を使用します。このディスクは冒頭であった1GB一秒ってやつですね。読:1050MB/s、 書:1000MB/sという商品です。
付属のUSB-TYPE-Cのケーブルで試します。
10Gbps出るはずなんですけど速度がなんかちょっと足りないですね。
M1 MACの外付けHDDは遅いと言われてますが、やっぱり遅いのでしょうか?
USB3.2Gen2x2(20Gbps)
ケーブルを20Gbps(USB 3.2 Gen 2x2)のものに変更してみます。
20Gbpsどころか、ノーマルケーブルより少し遅くなってますが、まあ大体変化ないですね。ケーブルを早くしても意味がなさそうです。
Thanderbolt3(40Gbps)
最後は40Gbps(Thanderbolt3)のケーブルを使用して試します。まあ変化ないでしょうけど。。。
ほぼ変化なしです。ディスク側のコネクタの限界なのか、SSDの速度の限界なのかはわかりませんが、このT7というSSDはMACではこれが限界速度のようです。
M2.SSD
まあこれで終わりにしてもよかったのですが、気になったので、ついでにM2.SSDでもケーブルを変更して試してみます。M2.SSDこのSSDは速さがUSBの転送速度以上あるものばかりです。
なので、USB規格とケーブルによる違いがはっきり出るのではないかと思います。
Thanderbolt3(40Gbps)
まずはケースにデフォルトでついていたThanderbolt3と記載されたケーブルで試してみます。
以前購入したM2SSDの読み書きスピードは以下になっています。
読み込みはまあ早いですが、書き込みが。。。。。T7とあまり変わりません。。
つづいてはケーブルを20Gbps(USB 3.2 Gen 2x2)のものに変更してみます。
USB3.2Gen2x2(20Gbps)
読み込み速度が一気に減りましたが、書き込みは変わりません
ケースもUSB 3.2 Gen 2x2用に変更
次はケース自体をUSB 3.2 Gen 2x2のものに変更したらどうなるのかです。
読み込みが。。。
M2.SSDを使うならやはりケースはThanderbolt3対応のものにしたほうが早いようです。でもThanderbolt3対応のケースって高いんですよね。
APFSフォーマット
上で試したディスクはすべて使用中のもので、フォーマットは試せないため、新しいM2.SSDを使用してAPFS形式でフォーマットしてみます。
LEXARのM2.SSDです。スピードは手前で書いたSSDより若干早いものです。
届いたものを確認してみると表記と実物の箱のスピードが違っているのが、タオバオといいましょうか。。。何とも言えない。。。
先日20000mAhモバイルバッテリーを購入した時、実物の表記が30000mAhになっててちょっとびっくりしましたが、こういう所ものすごくいい加減ですね。
読み側はそれぞれだいたいスペック通りなのではないでしょうかね(20Gbps,22Gbps)
スピードが早くなって若干早くなっています。このSSDの性能なのか?これより高速タイプを選択することで早くなるとしたら早いSSDにも意味があるかもしれません。
ちなみにこのフォーマットをやってわかりましたが、M1 MACのPSのバッファ領域で使用するにはAPFSフォーマットのディスクが必要のようです。
これだけディスクがあるのに表示されているのが(APFSフォーマット)の2つだけです。
内蔵M2.SSD
最後にMACに内蔵のSSDを試してみます。
本来のPCIEなのでやはり圧倒的スピードですね。
実験の結果と結論
外付けHDDの場合、現状M2.SSDの最速スペック7000MB/sとかを使用してもUSBだと40Gbps(正確には約2800MB/s)がボトルネックになってPCIeのスピードを活かせないと思ってましたが、若干のスピードアップはできそうです.
これらのSSDを5Gbpsしか出ないUSB3.0で使用するのはもったいないですね。速さは正義なんですけど、早いSSDを購入しても速度が出ないなら意味がないです。
外付け目的ならどうせ速度でないんだからコストパフォーマンスが良いものを選んだほうが良いかもしれません。外付けで現状お高いM2.SSDを購入する必要はあまりないと考えられます。
というかM2で速度出すにはケースもそれなりのものをそろえないといけないし、もう個人的にはコンパクトなSUMSUNのT7でよいんじゃないと思ってしまいます。