- MOZA Mini Pとα7S2の組み合わせ
- α7S2をMoza Mini Pに乗せる
- 取り付け・バランス取り
- MOZA MINI Pでモーションタイムラプス試し撮り
- 良いところ
- 悪いところ
- 所感・感想
MOZA Mini Pとα7S2の組み合わせ
3軸スタビライザー(ジンバル)MOZA MINI Pジンバルにα7S2を乗せて使って見ましたので所感を書いていこうと思います。カタログ語りや開封の儀など余計なものはやりません。
メーカーから現物を提供されているYOUTUBERや販売されている方々はあまり悪いことを書かないと思いますが、私は関係ないのでもうありのまま書きます。
ちなみに中国語でジンバルは「稳定器」といいます。そのままですねw
MOZA(魔爪)は中国武漢の固胜科技有限公司の登録ブランド名です。英語ではGudsenとなってますが、中国語では固胜(gù shèng)ですね。グゥシェンって感じですかね。
漢字の魔爪から連想すると魔の爪ということになりますねww
Aircross2とのサイズ感
Aircross2とMini Pの大きさの違いはこれくらいになります。
あんたMOZA Aircross2持っているんだから良いじゃないかと思われますが、Aircross2は機能的には問題ないというか私の思うことはおそらくすべて出来るのですが、持ち運びに不便という欠点があります。まず畳めないのでかさばる、ちょっと大きい、重いなど機能以外での不満点はあります。せめてアームをバラせたら良かったのですが、それもできないようなので。。。
後、旅行に持っていくなら少しでもコンパクトで軽いほうが良いですね。リュックに入れると一つ一つの少しの重さが積み重なって、相当重くなります。ということで、今回はMINI Pを試してみました。
Mini Pに乗りそうなレンズ
MOZA Mini Pの最大積載量は900Gとなっています。
一応メーカーのサイトにはα7R3も搭載可能となっていて、組み合わせ的には純正の軽いレンズ3つだけしか書いてありませんでした。その中で一番重いレンズはSEL50M28の236gです。
それを踏まえて、現状あるレンズで軽そうなレンズ、興味があるレンズを列挙してみました。
- SEL55F18Z :281g
- SEL50M28 :236g
- タムロン35F2.8 :210g
- SEL35F18F :280g
- SEL3528Z :120g
- サムヤン35F2.8 :86g
- サムヤン35F1.8 :210g
- SEL24F14GM :454g
- SEL20F18G :373g
- タムロン20F2.8 :220g
- SEL28F20 :200g
他にも軽いレンズがあるかもしれませんが、まあこのくらいで。。。
α7S2をMoza Mini Pに乗せる
まずカメラがα7S2ということでカタログ上の重量は627g、α7R3は657g、30gしか違いません。見た目の大きさは結構違うと思うのですがそんなもんなんですね。基本的には許容重量以内にしたほうが良いと思います。
サムヤン35mmF1.8
まずは私の持っているレンズで一番軽いサムヤン35mmF1.8との組み合わせですが、このレンズ210gというかなり軽い方のレンズなのですが、929gとなりました(付属L型ブラケット含む)。
210gのレンズでもオーバーするとなると。。。。選択肢的には相当少なくなりますね。上に書いた中では2つしかありません。。
ソニー24mmGM
続いてはソニーの24mmGMレンズですがこのレンズもF1.4にしては軽い方のレンズだと思いますが、1127gです(付属L型ブラケット含む)。
結局私の手持ちで許容重量に収まるレンズが無いのですが、とりあえず乗せてみることにします。
取り付け・バランス取り
まず付属の3脚ですが、この三脚というか台座みたいなやつ。。。軽いせいもあってか全然安定しません。
これ付けて固定撮影は不可能だと思います。
こういうところケチらないでほしいですね。たしかにこの三脚軽いのですが。。。。
まあ例えばAircross2についているちょっとがっしりした三脚に変更すれば安定度は増します。
次にバランスを取って見ようと思います。まずL型ブラケットですが、アームの差し込み側の幅が狭いので通常のL型ブラケットが利用できずMOZA MINI P専用のものを使う必要があります。
なんかこの時点でめんどくさいんですけど。。。。
続いてバランス取りですが、ちょっと難しいです。可動部が滑りすぎるのかなかなか止まってくれません。Aircross2と比べてももかなり難しいと感じです。
やっぱりジンバルのバランス取りはかなり難しいと思います。
理由としてパン軸以外は固定できないのもあると思います。あと可動部がゆるいのではないかと。。。
そして致命的なのが。。。
真上に上向かない! です。
いや。。向くんですよ、カメラを前に出せば。。。。しかし重いレンズを乗せると、バランス取りに後ろに下げるしか無いですよね。。。そうすると後ろのアームとアイキャップがぶつかってカメラが真上を向きません。これでは上のバランス取れないですね。 色々なんとかならないか試してみましたが、α7S2では無理です。
これって逆にもっと重心下げればよいのかな??
ということで、上を向かせられる限界までカメラの位置を下げて試してみました。
これよりでかいα7R4を乗せるのはとりあえず諦めるしかなさそうです。重量的にはなんか行けそうな気もしますが。。。無理かな??
α7S2でもこの時点でちょっと厳しいですが、電源を入れると動作はします。ただし動画を撮る時本体を少し前傾にするとアイキャップにぶつかります。
ということで全方向のバランスがちゃんと取れないので、チルト側の動作がちょっと不安定です。下に向けたり上に向けたりすると、ちょっときつそうです。プルプルいってますwww
上に書いた中で一番重いのが24mmGMです。流石にF1.4だけあって重いですが、これでも相当軽いレンズだと思ってます。
7R3+軽いレンズでも大丈夫と書いてあったのですが、本当に大丈夫なんですかね???7SⅱはOKリストには書いてない(7Sはあったとおもう)のですけど7R3よりは小さいです。
もしかしたらα7CとかならEVFが真ん中にないのですんなりと行けるかもしれませんね。α7ⅲより高い廉価版のα7Cを買いたくないですが。。。小さいのは良いと思うのですけどね。
値段が超こなれてきたら考えても良いかな。。
MOZA MINI Pでモーションタイムラプス試し撮り
そして今回は24mmレンズを付けて撮影しています。
上を向かせるのがちょっと厳しいのでバランスは完全に取れていないと思われます。上下運動はちょっと怖いので横だけの動きでモーションタイムラプスを撮影しました。
動画は短いですが、こちらの記事に書いています。
www.sonnagaya.com
国慶節中の上海の夜景(2秒露出)
最初α7S2のインターバル撮影モード(アプリ)、やバルブでやろうとしましたが、設定が悪いのかちょっと挙動がおかしかったりしました。
おそらくジンバルからはシャッターを切るという命令を出しているのかと思われます。なので閉じる側はカメラでやる必要があるのでは無いかと。。。
このへんはもうちょっと研究が必要かと思います。
ということでとりあえずカメラ側は通常撮影モードのMモードで2秒露出、シャッターインターバルを2秒にします。
USBでMOZA MINI Pと接続して、アプリ側から設定をします。シャッタースピードは2秒、インターバルは8秒にしました。
ちなみにこのジンバルとUSBを接続すると本体のシャッターボタンを押してもシャッターが切れなくなりました。
アプリ側で撮影を開始して、これで30分撮影です。300枚撮れるはずなんですが、なぜか230枚ぐらいしか撮影してません。でもアプリ側は300枚になってますね。。。
なんでだろう。。。。もうちょっと使い込む必要がありそうです。
2秒露出しかしていませんが、とりあえずぶれている写真はなくて(被写体ブレはある)ちゃんと撮影できている感じがします。
これで後は10秒以上の露出でもうまくいくかということですね。これは機会があればやろうと思います。
いろいろなジンバルを検証→失敗の繰り返しでなんかもう疲れてきました。
ということで良いところと悪いところを抜き出して見ました。
良いところ
- Aircross2より軽く、コンパクトに折り畳める。
- 重量オーバーでも意外と安定している
悪いところ
- 可動領域が狭い、重いレンズを乗せると上を向かない
- L型ブラケットがアルカスイス標準のものを使用できない。
- バランスをとるのがAircross2より難しい。
- 思ったより小さくないし軽くない。
- 標準の三脚だとグラクラすぎる。
あまり良いところが思いつきませんね。コンパクトに折り畳めるのが一番の良いところでしょうかね。
所感・感想
私は動画を撮るために利用しているのではないので、動画を撮った感じはあまりわかりませんが、フルサイズカメラは乗ることは乗るが、可動域が制限される(※乗せられると記述されているレンズだと大丈夫なのかも)更にもう一つ最初の写真にもありますが、
思ったほどMiniじゃない
というか小さくないというか軽くないというかんじなんですよね。。。
もしAPS-Cの小さいカメラを使う場合はまた違ってくると思いますが、私的にはコンパクトに折り畳める以外はすべてAircross2のほうが良い感じです。
やっぱこのMOZA MINI Pは小さいカメラ向きだと思います。
まあ一応使えるMOZA Aircross2があるので、これでしばらくジンバル探しはやめておこうと思います。次の世代にもっと良いものが出てくれることを期待しています。
これ持っていつか何かを撮影しに行こうと思いますが、やっぱり折角行くなら実績のある方を使いたいと思ってなかなか使えてません。。。