異邦人になってみた~~上海生活写真ブログ

中国上海市在住です。もう10年を超えました。休日は星空(天の川)撮影やポートレート撮影等、連休時はカメラを持って中国各地を旅行してます。最近は内モンゴル自治区によく行っています。

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ポータブル赤道儀iOptron SkyTrackerProの使い方

調子に乗ってタオバオで赤道儀を買いました。
一度は大掛かりなものも考えましたが、やはり出来るだけコンパクトなものにしようと思い、iOptronのSky TrackerProを購入しました。
タオバオでは赤道儀と専用台座、極軸望遠鏡がセットで、1650元ぐらい日本円にすると30000円弱ぐらいになります。
ようはタオバオで一番安いと思われる赤道儀ですw
専用のバランサーとかもありますが、とりあえず購入しませんでした。

iOptron(艾顿)

iOptronは中国語で艾顿と書きますが、どうやら中国とアメリカの合弁会社のようです。
アメリカの(iOptron Coporation)は南京艾顿光电科技有限公司の研究開発センターのようですね
SkyTracker(Pro)やSkyGuider Pro、ほかにも天体望遠鏡などを作っているようです。
見た感じ、やっぱアメリカンな作りですね。

SkyTrackerProの大きさ

まあ小さいと言えば小さい、大きいと言えば大きい。。。。果たしてポータブルに入るのであろうか。。。
本体重量は685g
台座は450g
総重量は1140g
最大積載は3kgとなっています。
重量が1140gという事ははカメラセット一式増える感じですね。

SkyTrackerProのセッテイング

台座の縦方向の角度ですが、一応角度計がついています。これを北緯に合わせればよいのですが、
これは微動雲台みたいにねじまわしで動かします。細かい設定ができるのでしょうけど、グルグル回すの大変です。

雲台の取り付けですが、先にSkyTrackerProの軸台座を本体から外して付けろと書いてあります。
まあこれは付けたまま強く締めると本体にダメージが出るかもしれませんしね。
私の三脚は軽さ重視なのであまりしっかりしてませんが、風が無ければいけそうですかね。
何かで重石をするしかないでしょうかね。。
そして思ったことが一つあります、これ北に方向合わせて、南の空を取ろうと思ったら、広角すぎると赤道儀自体が映ってしまいそうな感じです。
なんか別途ブラケットとかが、必要な気がしてきました。

SkyTrackerProの使い方

とりあえず届いた品を開けてみましたが、説明書は全部英語でした。
スイッチを入れて見ますが、うんともすんとも言いません。。。。これ壊れてるんじゃ????

タオバオのお店に聞いてみます。するとまず充電しなさいと。。。中にバッテリーが入っているようですね。
ついているUSBケーブルにモバイルバッテリーを付けてUSB充電します。
充電が完了している場合は早く点滅(闪烁)するとのことです。チカチカチカという感じですね。
この状態では赤道儀は動いていないと思われます。
バッテリー切れになると遅く点滅(闪烁)するとのことです。チッカンチッカンという感じですね。
電源スイッチはは「●」と「―」の表示になっていますが、「―」がONのです。
モバイルバッテリーを刺して電源を入れると、チカチカチカしだしました。
という事は充電完了という事ですね。
ていうかバッテリーがあって完了しているなら最初に電源入れた時何で点灯しなかったのかという問題がありますが。。。


とりあえずバッテリーを抜いてもう一回ONOFFしてみると完全に点灯状態になります。
この状態で動き出すようです。耳を近づけて見るとジージーと動いている音がします。


そのままバッテリーをもう一度刺すと、チカチカチカしだしますが、そのまま動いているようです。(ジージー音がする)
そういうことならまあ許せますかね。


右側にある左右方向の矢印ボタンですが、これ一度押すと右方向、もう一度押すと左方向に赤道儀が回ってくれます。
押しっぱなしにしている間ひたすら動きます。

モードは「太陽、月、1/2 ×1」とあるのでまあそのままの意味でしょうね。太陽撮るのかw

SkyTrackerPro電源スイッチまとめ

・スイッチON時、バッテリーがある時は常時点灯
・スイッチON時、バッテリー充電中の早い点滅は充電完了
・スイッチON時、バッテリー充電中の遅い点滅は電池容量が少ない

極軸合せについて

そして極軸望遠鏡ですが、SkyTrackerProの中に差し込みます。この極軸望遠鏡に北極星を入れるようですが、
北極星は真ん中ではなく、別のアプリPolaScope(IOS版、ANDROID版有)で場所を見て、それによって合せるようです。
PoraScopeでもPolaAlignでも北極星の現在地が出ている物なら何でもよいと思います。
アプリに出ている場所に導入すればよいと言う事ですね。

それにしても上海の北緯って31度なんですね。


これで準備は整いました。後は晴れの日を待つだけです。
ちなみに北極星が見えない時のことを考えて今度旅行に行く中国の西側の偏角も調べてみました。
磁気偏角は日本だと4~10度という事ですが、中国まで来てしまうと、全然違いますね。
北緯も31度の上海から43度のウルムチまで麗江等は27度となってます

中国各地の偏角

W/E:場所:偏角
W:上海 :4°32′
W:貴陽 :1°19′
W:成都 :0°58′
W:昆明 :0°46′
W:康定 :0°41′
W:保山 :0°41′
E:玉門 :0°12′
E:ラサ :0°23′
E:ウルムチ:3°16′

https://wenku.baidu.com/view/80141cd85122aaea998fcc22bcd126fff7055df9.html
Wは毎年1′追加
Eは毎年1′減少

2011年のデータなので+7′Wの部分はすればよいと言う事になります。
康定は四川省甘孜藏族自治州で、緯度的には成都より西、麗江より北東
保山は云南省で、麗江より南西に位置しますこの両方の偏角が0°41′と同じなのですが、麗江もこのあたりでしょうね。
という事で7を足して0°48′℃とします。
といっても分とか測れるのかという問題がありますが、大体もう磁北と同じで良いのではないかと思っています。













W/E地名経度:東経60進東経10進緯度:北緯偏角
W上海121°34′45″121.579166731°11′56″4°32′
W貴陽106°37′49″106.630277826°38′52″1°19′
W成都104°4′0″ 104.066666730°34′22″0°58′
W昆明102°49′58″102.832777824°52′48″0°46′
W康定101°57′26″101.957222229°59′54″0°41′
W麗江100°47′19″100.788611127°43′28″
W泸沽湖100°13′32″100.225555626°52′36″
W保山99°9′42″99.1616666725°6′43″0°41′
E玉門97°2′44″97.0455555640°17′31″0°12′
Eラサ91°10′20″91.1722222229°39′9″ 0°23′
Eウルムチ87°37′1″ 87.6169444443°49′32″3°16′
W=(西)、E=(東) 偏角は2011年の値で修正が必要 Wは毎年1′追加 Eは毎年1′減少 麗江の値が入ってないですが、経度、経度共に康定(四川)と保山(雲南)の間にあります。 そしてこの間の偏角が0°41′と変わってないので同じで良いのかと思われます。 2018年だと+7して0°48′という事になりますね。